たのきゅう

タイトル: たのきゅう

あらすじ:

昔、山奥の村に住む青年・たのきゅうは、貧しくも働き者でした。ある日、たのきゅうは山で樵をしていると、傷ついた鳥を助けました。すると、鳥は「私が助かったお礼に、お前の運を良くしてやる」と言って飛び去りました。

以来、たのきゅうの運はみるみる上がり、山ではたくさんの薪が採れ、村で一番の大金持ちになりました。しかし、次第にたのきゅうは慢心し、お金と権力を独り占めするようになりました。

そんなある日、かつて助けた鳥が再び現れ、たのきゅうの態度を戒めました。反省したたのきゅうは、自分の財産を村人に分け与え、再び貧しいながらも心に安らぎのある生活を送りました。

登場人物:

たのきゅう: 働き者で貧しい青年
鳥: たのきゅうが助けた傷ついた鳥
村人: 山奥の村に住む人々

教訓:

運が良くなったとしても、傲慢にならず、謙虚さを忘れないこと。
お金や権力は幸せの源泉ではなく、心の安らぎが大切であること。

その他:

この物語は、古くから伝わる日本の民話「たぬきゅう」をもとにしています。
「たのきゅう」の「たの」は「助け」を表し、「きゅう」は「助けた」という意味です。
この物語は、1975年にテレビアニメ「まんが日本昔ばなし」で放送されました。